中央監視盤のPC化

@お客様

山地にて砕石事業を行う会社様。以前こちらのコーナーで、制御盤の終活作業をご紹介させて頂いたお客様。

@お客様の課題/ご要望と解決策(GENBAキーパーの役割)

広大な敷地の中で、コンベアやタンクなどを操作・監視するために監視盤を使用されています。
系統ごとに監視盤が追加されて、現在こちらの中央監視室では、主に3つの系統の制御を行っています。
 
砂埃の多い環境下で何十年も経過した監視盤たちは、スイッチが効きづらくなり、電球が切れたまま点かない
表示灯もちらほらと・・・ 

日頃からお客様のご要望を伺っていたため、中央監視システムを新しく構築するにあたり、既存の操作卓をPCへ置き換えるのではなく、生産日報の作成や使用電力の監視など今後の拡張を見越したトータル的な監視システムをご提案させていただきました。
 
これまで見る事のできなかったトレンドのグラフ表示や、きめ細かいアラートが設定でき、収集・蓄積された実績データは任意のフォーマットで帳票類(日報や月報)を出力することが可能となります。

@効果と今後の展望

今回ご紹介するのは、3系統のうち、2系統までPC化された状態です。時系列でご紹介します。
 
①更新前の旧監視盤(3面揃った状態)
②右側1面の撤去が完了しました
③右側1面のPC化が完了しました
④真中の盤もPC化されました
(後ろの監視盤は電源オフの状態です)
⑤デマンド計も新しく置き換わりました。LAN接続されWebブラウザーで表示可能です。
⑥真中の盤を撤去し、2面分のPC化が完了しました。(右の画面は監視カメラの映像です)

3系統すべてのPC化が完了すれば、これまで単独で制御されていた各系統はネットワークを通じて連携することが可能になります。全系統まとめての監視や、系統をまたぐ工程の管理も容易になります。

当初、慣れ親しんだ押しボタンやスイッチからマウス操作に切り替わることに不安そうだったオペレーターの方々は、1ケ月後にお伺いすると手慣れた様子で画面を見ながらマウスをクリックされており、「このメーターを見ながら操作できるように、この表示をこちらの操作画面にも出して欲しい!」など作業の効率化も追求されていました。
 
残りの1系統は来年の工事が計画されています。次回も是非このコーナーで完了形としてご紹介させていただきたいと思っています。
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